一部の鍵がカバーつきなのは鍵番号が漏らさないため

自動車の鍵や、ちょっとデコレーションをした鍵など、鍵のヘッドと呼ばれる部分にカバーがついているのを目にすることがあると思います。この一部の鍵にカバーがついていることについて、なぜなのだろうかと疑問に思ったことはないでしょうか。デコレーションなどをした鍵の場合は装飾性を重視していることから、それほど大きな理由はないかもしれません。しかし、自動車の鍵などにカバーがついているのには実は大きな理由があるのです。その理由とは、鍵番号を漏らさないためということをご存知でしたか。

鍵番号という言葉はあまり聞きなれない言葉であることから、意味が分からないかもしれません。実は鍵番号はクレジットカードに例えるとクレジットカード番号とその暗証番号と同じくらいに重要な番号で、その鍵を識別するために必要な番号のことです。実は鍵は番号で識別できるように設計されており、この鍵番号が第三者に漏れてしまうとその番号から勝手に合鍵を作成されてしまうという事実があります。そのため、鍵番号は絶対に外部に漏らすことができないものだということが理解できるでしょう。そのため、鍵番号が外に漏れないようにするための対策であるのが、この鍵カバーなのです。

鍵カバーがついている鍵をよく見てみると、そのほとんどがマスターキーなど純正のものであると思います。合鍵には基本的に取り付けられていません。ただ、逆にマスターキーであっても鍵カバーがついていないものがありますので、そのような鍵については早急に鍵カバーをつけるか、もしくは鍵番号が外部に漏れないように厳重に管理しておく必要がありますのでご注意ください。

一見するとあまり意味がなく、装飾性を求めるだけの存在だと思っていた鍵のカバーも、実は重要な役割は理解できたでしょうか。そして鍵カバーの重要性、そして鍵番号を漏らさない対策など、鍵そのもののセキュリティ確保をしっかりと行う必要があります。